مهاباد -> Doğubeyazıt
Mahabad -> Dogubeyazit
2015.09.07
朝.タブリーズで降りてイラントルコ国境の町بازرگان(Bazargan/バザルガン)へ向かうバスに乗り換える予定でした.
夜行バスの小さな座席で,快適とはいえないまでも頑張って寝ていた僕は早朝6時頃,日の出とともに起床したのでした.
窓の外を見るとまだバスは原野のような場所をずっと走っています.あとどのくらいでタブリーズに着くんだろうか・・・
iPhoneを起動しmaps.meで現在地を確認すると・・・
・・・何とタブリーズを通り越して別の街に向かっている \(^o^)/
な,なんということだ! 西イランではタブリーズがほぼ唯一の大きな街なので当然バスはタブリーズ止まりだと思っていたのでした.しかしどうやらタブリーズは単なる途中駅だったようで,僕の寝ている間に過ぎてしまっていたようでした.
つまり! 夜行バスで寝過ごしてしまったのでした..!
不覚!!
タブリーズより先,バザルガンに近づくように進んでいればまだ良かったのですが,あろう事かバスはバザルガンへ続く道ではなく遠ざかる方向へひた走るのでした.
バスの行き先も全く分からなかったのですが,終点はある程度大きな街だろうと考えていました.今走っている方向で大きな街はウルミヤしか無いので,ウルミヤ行きだろうか..
ちなみにイラントルコ国境は2つあり,僕が目指す予定だったメインの国境「バザルガン - ドバヤジット」の他にマイナーな国境がウルミヤの近く,セロという村に存在していたのでした.
小さい国境を越えるのは面倒なのでいやだったのですが,ロンプラ先生によればとりあえずバスがあるようなので,ウルミヤからその小さな国境を目指すことに予定変更しました.
イランは退屈..とか言っておきながら結局のんびり滞在してしまいビザの期限17日間フルでつかってしまっていました.すなわち今回も期限ギリギリ出国で,今日出国しないと明日は違法滞在になってしまいます.こっちも必死です.
・・・ということで僕が寝過ごした夜行バスが到着した終点は,案の定ウルミヤ・・・,ではなく,マハバードというクソ小さな街に着いたのでした.参った・・・
外国人はおよそ来ないであろうバスターミナルなので英語ができる人もなかなかおらず,たらい回しのようにされていましたが,雑貨屋の兄ちゃんが英語日本語両方話せると言う強者で翻訳してくれたのでした.
彼曰く,ここからウルミヤ行きのバスに乗ってウルミヤのターミナルに行けば,トルコのVanと言う街へ行くバスがたくさんある,とのことなのでそれに賭けることにしたのでした.
雑貨屋の兄ちゃんにはお世話になったので,ビスケット購入.この時点で残金30.75千トマン(約1200円).国境まで足りるんだろうか・・・
ウルミヤ行きのバスにすぐ乗れ! と言われスムースに乗り継ぎできた.8千トマン.
ウルミヤのバスターミナルに着いた
意外と大きなバスターミナルで,国際バスを扱っている会社も複数あり,トルコの各都市行きやイラクのアルビル行きなどもありました.
ホッとしてバス会社に聞いてみると,どの会社も No! の返事のみ.英語が通じないので満席なのか今日は単に便がないのか,それすらもよく分からない.
途方に暮れてさまよっていると,警備員に捕まり警備室に連行されてしまいました.まじかよ・・・
面倒になったなぁと思っていると「ユー フローム アフガニ?」なんて聞いてくる..
ノーノー!ジャポニ!ジャポニ!!
実は今後も何度かあったのですが,アフガニスタン人とよく間違えられました.なんでだよ!w
その後警備員と国境を越えてトルコに行きたいと話していたのですが,警備員曰く「セロ国境は閉まっている」とのこと.これだからマイナー国境は・・・
英語がほぼ通じないので理由や期間は分かりませんでしたが,とにかくCLOSED!の一点張りだったので,仕方なくウルミヤから北上しマク経由でバザルガンを目指すことになりました.
ウルミヤからマクまでのバスは10千トマン.安い!けどこれで残金12.75千トマン.
本当にこれで国境超えられるだろうか..
***
マクまでのバスからの車窓
到着! ウルミヤを11時頃出発し,着いたのは15時過ぎ.ここからバザルガンまでタクシーで行き,いよいよ国境越えです.とりあえず出国できそうだ..
バスを降りるとタクシーの客引きがわらわら寄ってくるので,値段を聞くと10千トマン!との返事が.
やったー! 無事残金の範囲内で出国できる!!
タクシーでバザルガンに向かう
途中トラックの大行列が.いよいよ国境だなぁ・・・
バザルガンの町中に入る.
運ちゃんがExchange?と聞いてくるので,両替屋の前で止めてくれるのかと思いyesと答えると,何か電話し始め両替屋を呼び始めた..
国境を越えるとトルコ側は街も何もない,と言う場所だったので,さすがに0TL(トルコリラ)で入国はまずいかなーと思い,少しだけ両替しようと思っていたのでした.
しかしUSDを崩したくなかったので,人民元→トルコリラというウルトラCをやろうと思っていたので,まともな両替屋を探したかったのでした.
結局来た両替屋は人民元を初めて見る,といった風でまともに両替できなかったのでした.一応レートを計算してもらいましたが,問題外に悪いレートだったので即却下.
よほど外貨が欲しいのかUSDは無いか?USD? と何度も言ってくるので,10USDだけ両替することにしたのでした.
最初10USDを20TLと言ってきたので,30でどうだ? と言い返すと,最終的に25TLになりました.この時は市場レートが全く分からず10USD=25TLが悪いレートなのかすら分かりませんでしたが,こっちもバス代くらいはリラが必要だったのでOKしました.
ちなみに2015/9月現在,イスタンブール中心部では10USD=29~30TLくらいで両替できています.両替屋の兄さんは This is super good rate!! とか言ってましたが,実際そこまで悪い値では無かったのでした.
最初25TLくれるはずが,コイン混じりで15TLくらいしかくれず,計算が合わないぞ! というと最終的に5TL x 5枚になったのでした.さすがにこんな低レベルな騙しにはひっかかりませんよ..!
その後も両替屋の兄さんは マイフレンド! もっと両替して!! と言ってきて国境まで付いてきました..しつこいよ!
トルコでそんな額じゃやっていけないぞ,と言うので,こっちも「I have credit cards! VISA! Mastercard! You shoud study!!」と返してやってイミグレーションへ向かったのでした.
・・・が,国境の敷地に入る門から実際にイミグレーションのある建物までは20分くらい丘を登るように歩かないとならないのでした.絶望しながらも仕方なく歩いていると,CUSTOM TAXIと書いたタクシーが止まってくれて乗せてくれました.どうやら門とイミグレを結ぶ専門のタクシーがいるようです.
僕は元から客のいるタクシーに相乗りさせてもらう形で無料で乗りましたが,元の客は最後0.5千トマン払っていたので,それが料金のようです.
イミグレに到着
残金は見事に2.75千トマン(約110円)という我ながら見事な配分でトマンを使い切ることができたのでした.イランリアル札なんてイラン出るとただの紙切れなんですよね..
イミグレ建物内の最後の売店で2千トマンで水とクッキーを購入し,0.75千トマンを↓の募金箱に寄付して無事トマンを使い切ることができました.
***
イラン出国・トルコ入国ともに大変スムースにいったのでした.
そもそもこの国境から抜ける人って荷物を運ぶ商人くらいで,出入国の審査官もそれぞれ1人ずつしかいませんでした.
トルコ入国時は審査官が何やら誰かと電話して確認していたようでしたが,無事入国スタンプが押され,晴れて入国となりました.
・・・というわけでトルコ時間で15時前.ようやくイランからトルコに入る事ができました! 寝過ごした時はどうしようかと思いましたが,何とか間に合って良かったです.
トルコ側のイミグレーションには何故か誰も使わない「免税店」がありましたが,他には何の設備もありません.
ATMもありませんでした.免税店とか作る前にATM設置しろよ!! いやー両替しといて良かった・・・
国境を越えると,西へ向かう道路が一本延びているだけで他は何もありません.本当に何もありません!
まじかよ..と思い,その辺の人にドバヤジット?と聞くと,イミグレの駐車場に止めてあったミニバスを指し,あれだ,と言ってきます.
半信半疑で乗って出発を待ちますが,他の客が集まってから発車のようで,なかなか出発しない.結局15時45分頃,イラン人が大量にやって来て晴れて僕のバスも出発となったのでした.
国境からドバヤジットまでは30分くらいで到着.10TLでした.
ドバヤジットの町並み
そして! ついに! 本当に久しぶりにお目にかかります!
これが文明だ!! ATM!!!
あのパラパラパラパラー! というお札が出てくる音を聞いたときの安堵感.久しぶりですこの感じ.
その足で明日のバスの予約に.ここからはカッパドキアに行く予定だったので近くの大きな街,Kayseri(カイセリ)まで行くバスチケットを買いました.
ドバヤジットって特に何もない国境の町ですが,イスタンブールはもちろん,トルコ内各地の街まで行くことができるバスが発車しています.直通でドバヤジットから行けるか心配してましたが,杞憂に終わりました.
(ちなみに後で分かることですが,カッパドキアに行くならカイセリでは無くNevşehir(Nevsehir/ネヴェシール)行きのチケットを買ってください.ドバヤジットからまさかのネヴェシールまで直通で行けるんです.)
今晩泊まる宿.汚いけど無料Wifi付き,シャワーもちゃんと出る! 個室で何と25TL! このときは物価感覚があまり分かっていませんでしたが,これは激安です.メイン通りの近くの「HOTEL KENAN」という適当に入った宿でした.
きょうのばんごはん
うおー!! ドネルケバブだー!!
ケバブとサラダとアイランを飲んで17TL.ちょっと高かった.
久々に見た.中国以来だな.スーパーマーケット.
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