2015.08.09
何度か揺れで目が覚めながらも,気づいたら日の出の時刻になっていました.
朝6時半.
その後何度かウトウトしながらも7時半頃には目が覚めました.ただただ広大な砂漠の中を列車が走っています.
広い砂漠を延々とのびる送電線が印象的.
てかこの鉄道もこんな極地を何十時間も行くような路線なのに,ずっと複線電化されている.
中国が何に金を掛けてるか分りますね..
貨物列車と頻繁にすれ違ってました.
「吐魯番到了~!」
車掌がトルファンへの到着を告げに回ってきました.
正直もうついたのか,て感じ.あっという間の28時間強でした.やっぱり硬臥はいいね..
中国鉄道はかなり時間に正確.今日も定刻着でした.素晴らしすぎる..
これも複線だからかな.
北斗星とか日本の寝台列車も何度か乗ってるけど1度も定刻についたこと無いですよw!
(運が悪いだけ?)
さて,この吐魯番駅,トルファン市街から50km以上離れた場所にあります.岐阜羽島より酷い・・・
大河沿という集落にあるため,大河沿のバスターミナルへ向かいます.駅から500メートルくらい.駅前の坂を登ると案内表示があるので,それに従い右折します.
バスターミナル.
ここでトルファン行きの切符を買います.10時前につきましたが,チケットは11時の物が発券されました.まじかよ・・・
僕の旅のポリシーの1つとして,こうした交通公社のような,より権威のある場所でなるだけ大きなお札を崩す事にしています.観光地のチケット売り場などでは,安くても100元札で支払ってお釣りをもらいます.
個人商店やバス車内などでは多量のお釣りを払わせるのは負担だし,そもそも大きなお釣りがないことも多いためです.
バスは11元でしたが,いつものように101元だして90元のお釣りをもらおうとすると,なぜかメッチャ係員怒ってる..今までそんなこと無かったのに..
こっちも油断してて既に100元札を渡してしまっていたので,お釣りをもらわないと困るので,また怒鳴り合いのチャイナになってしまった..
まあ向こうが何言ってるか分らないですけどねw こっちはひたすら100! 90! 返回! アァン!? しか言わないけどねw
よく分らんけど,100元札返して没有銭ーとか言ってくれれば良いのに.ちなみにウイグル自治区でバスチケットを購入するにはパスポートが必要で提示したので僕が外人であることも分ってるはずなのにね.中国人て基本的に相手が中国語話せないと分っている場合でも中国語でガンガン話してきます.せめて簡単な単語で話してよ.
てかバス券でパスポート必要なの久々だな..さすがウイグル地区.バスターミナルの持ち物検査やチェックも厳しく,武装した公安が何人か待機していた.
まあこういう場所では逆に武装警察とかたくさんいた方が旅行客としては安心ではあるけどね.物騒ですね..
10時半のバスに1席余りが出たようで,僕だけ1人だったので乗せてもらえることに.やったー30分早まった-!
需要のあるバスなはずなのに小さなマイクロバス.中は大きな荷物を抱える地元の方々や旅行客で超満員.暑い・・・
何もない砂漠地帯の道路を30分以上走る.舗装状況はラオスレベルで,頻繁にジャンプしてる.. 仮にも中国だからもうちょっとマトモだと思ってたけど,そんなこと一切ありませんでした. もう中国語が話せる別の国みたいなもんです.
途中全員降ろされて公安のチェックを受け,無事トルファン市内に入る.何人か途中のターミナルで降りて,ようやく写真を撮ったりする余裕が出てきた.
市街近くは頑張って(多分"中国"が)開発してる.
街に入った.東南アジアみたいな街並みだ.でも人々はみんなアジア人ぽくない顔してる.中東の人にちょっとロシア混ぜた感じかなぁ..難しい顔.
さて,バスターミナルを降り,宿からメールで行き方をもらっていたので,その通りにバス停で待つ.
段ボールで書いたかわいいバス停.
・・・しかし待てど暮らせどバスは来ない.一緒にいた太っちょのウイグル人のオバちゃんもしびれを切らし誰かに聞きに行った.
結果,どうやらここには停まらないようだ.何だよ! 5分以上歩き,最寄りと思われる大十字バス停へ歩く.
しかし煙たい・・・ ものすごい砂埃だ.歩いているだけで体中砂だらけ.サンダルが真っ白になった.
中途半端な舗装状況の道に砂漠気候の超乾燥状態.マスク必須だなぁ 誰も付けてないし俺も付けてなかったけどw
結局大十字から5番バスに乗る.が,宿の最寄りのバス停と思われる場所(停留所や標識もなかった)を華麗にスルーしてしまい,結局次の停留所で降り歩く羽目に・・・
最終的に宿に着いたのは13時過ぎ.9時半に列車は駅に着いたのでなんと3時間半も駅からかかったことになる.
岐阜羽島でもそんなことナイわ!!
いくら中国マネーが流れ・・・とはいえ文明とはほど遠いな..ラオスとその辺は似た状況だな..
宿.とっても良い雰囲気の場所.
宿の外観.
トルファンの住宅地の街並み
え? ここどこの国!? ・・・中華人民共和国ですw
異様な場所があるな・・・と思ってみてみたら墓だった.
遠くに漢民族が開発してると思われる高層ビルが見えますね・・・ やっぱ田舎にはバブルが遅れてくるんだ!
人を小馬鹿にしたような標語?がおぞましい絵とともに色んな所に書かれてる.
一体何を考えてこんな物を書いてるんだろうか・・・ ウイグルの暴動を抑えるため!? 逆効果だろこんなのw
静かでオシャレな通り.
キレイなモスク.モスクは何処の物も本当に綺麗.数学的な美しさがある.
道端では,ブドウを切ってる人多数.どうやらトルファンはブドウの名産地らしい.ちょうど収穫の時期のようだ.
ブドウ畑.人民がブドウ狩りに来ているようで並んでました.
観光バスが大量に泊っているのは何かな・・・と思ってみると,
長いお土産屋の列が.
蘇公塔という観光地のようだ.
ん? 入場料取るのか.いくら・・・?
65元!!??
高杉だろ!!
別にこのためにトルファンに来たんではないので,華麗にスルー
ちなみに中はこんな感じのイスラムぽい建物になります.
さて先ほどのリストで「免費」が1つありましたね.そう吐魯番博物館!
というわけで早速歩いて博物館まで行ってみました.
綺麗な博物館.こんな素晴らしい建物で無料とは・・・ 楽しみですね!
入ろうとしたら,登録してこい! との事.階段を上って入場する前に,まずは右のレセプションで身分証を提示し登録が必要です.
なんというチャイナ・・・ まあテロが起きるよりマシと言えばそうなんだが・・・
登録して再度入ろうとすると,今度はカバンは持ち込めないのでロッカーに預けろ,との事.そんなの早く言えよ!!
ということでここでカメラも預けたので以後写真無しです.
展示内容ですが主に歴史の話題が多く,紀元前60年からずっと継続的にウイグル地区は中国の支配下にあったことが大変よく分る素晴らしい展示でした.
乾燥気候のため良い保存状態で様々な資料が出土するらしく,「漢字」の書かれた紙がたくさん展示してありました.
(もちろん公平を期すために言っておくと他の言語の物も少しはありましたよ!)
ただ一番知りたい現代の展示はなく,清時代までの展示で終了してました.
***
さて博物館を出て,とにかく喉が渇いたのでスーパーへ行ってみた.
途中あった綺麗な公園
木陰でゲームしてるのは中国共通
めっちゃ寂れたショッピングセンター!
・・・にもかかわらず持ち物検査あり,カバン持ち込み禁止!
どんだけだよここは・・・
また驚いたことに値段が0.1元単位だ! 基本他の街では西安の一部除きほとんど0.5元刻みでした.というのも1元未満の札(or コイン)はあまり流通してないためです.雲南では0.5元のお釣りはもらえないことも多かったです.
しかし! ここでは! なんと0.1元単位でお釣りもくれます.0.5や0.1がこんなに流通してる所初めて見た・・・
宿で少し休んだ後,周囲を散歩しながら夕飯へ.
なんとなくブドウの香りがする.良い街じゃないか・・・
夕飯を食べたレストラン.ちょっと薄気味悪い
なんかつけ麺みたいの出てきた.
おー!! これはメッチャうまい!
てか麺が美味い.すごくコシがありモチモチしててスゲー良い.
多分打ちたてなんだろうな..
スープは何というかスゲー脂っこいw
大量にニラが入ってる.(まあ韮菜拌麺てメニュー頼んだからだけどw)
ちなみにこの拌麺,ウイグル語ではランマンというウイグル料理の一種らしい.初めて知ったw
お茶.これがまた超美味い.
今まで飲んだことない味だ・・・
てかヤカンで出てきたからお茶代取られるだろうと思いがぶ飲みしたw
・・・結果,お茶代は請求されませんでした! 何て良いレストラン! 余ったお茶使い回すか分らんけど,なんかごめんなさい・・
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