2015年7月5日日曜日

香格里拉 青年旅舎の仲間たち

2015.07.05


本日朝,緊急事態が発生しました.


・・・寒すぎて布団から出られない!!


部屋が,というよりシャングリラ全体が寒い.これが高地の実力なのか・・・! 夏なのにベッドに毛布が完備されていましたが,確かに毛布ないと朝死ぬわ.

窓の外を見ると,シトシトと雨が降っている・・・
結局布団から出る気が一切起きず,宿を出たのは12時頃でした.


シャングリラ最大にしてほぼ唯一の見所,と言えばソンツァンリン寺(松賛林寺).
ということで半ば義務的に雨の中,松賛林寺に向かいました.

3路のバスで向かいます.3路のバスは古城の月光広場に近い↓の場所から発車します.バス停の表示などは一切無いですが,古城の門が目印です.


僕は古城の南側のホステルに泊っていたのでここが最寄りでしたが,古城北寄りに泊まっている人は古城北門のバス停が近いと思います.

ちなみにこのバス停は3路と7路のバスが通ります.7路はバスターミナル(客運駅)に行く物です.古城北門バス停を使う人は,3路と1路のバスが通ります.1路も同じくバスターミナルを通ります.

3路のバスは松賛林寺行きで,終点まで行けば松賛林寺に到着するはず・・・なのですが,3路バスに乗っていると,終点間際で観光客風の乗客は全員降ろされます.実は松賛林寺へ至る道の途中にチケットオフィスがあり,観光客は入場料115元を払わないとならないのです.このため3路バスはチケット売り場で一旦止まり旅行客を全員降ろした後,地元の参拝客のみを連れて松賛林寺へ向かいます.
現地の参拝客は(寺なので当然)入場無料なのです.


無駄に豪華なチケットオフィス


チケットを買うと,チケットオフィス裏手のバス発車場へ向かうことになります.チケットを持っている人対象に,松賛林寺までのシャトルバスが運行されているのです.


黄色のシャトルバスに乗り,松賛林寺まで向かいます.


ついた


階段を上り本殿へ



建物の中は撮影禁止とのことでしたので,ブログには載せられません.申し訳ない!


坊さんたちが生活しているという街.松賛林寺のすぐ隣に広がっている.古く特徴的なな建物ばかりで,古城に行くよりは実は楽しめる気がする.



帰り道は,観光客は2つの選択肢があり,往路で使った黄色のシャトルバスに乗って帰るか,3路のバスに乗って帰るか.どちらでも行けます.古城に戻る場合は3路のバスに乗るのが楽ですが,僕はバスターミナルに行きたかったので,無料の黄色シャトルバスで戻りました.

松賛林寺のチケットオフィスから歩いてバスターミナルに向かい,明日の大理行きのチケットを入手.その後1路のバスに乗って古城へ向かってみました.
バスターミナル向かいのバス停からは7路のバスしか出ておらず,これでも古城には行けるが終点でないし北門には行きません.古城北門が終点の1路のバスの方が便利だとは思いますが,バスターミナルからは少し離れたバス停を通るため初めての人は分りづらいかも.実際僕も昨日到着したときは見つけられませんでした.
1路のバス停は,バスターミナル近くの大きな交差点を斜めに渡った↓の場所にあります.分りづらいですが真ん中奥の建物がバスターミナル+ホテルの建物です.写真右の壁が1路バス停.


シャングリラ市内バス路線図


雨の古城


宿まで歩いてみると,火事の跡が未だに生々しく残っています.ただ大部分は新しい建物が建設中,または完了しており復興はかなり進んでいました.



ただ建物は出来ても,そこに入るテナントがまだいない物が非常に多く,形だけは出来ているが人はいない,と言う箇所が多かったです.



少し遅い昼飯


きしめんみたいな麺.


今日のお茶
プーアル古茶.日本でプーアル茶飲むとこういうのだよね!て味.



***

プーアル茶を飲みながら宿においてあったロンプラを見ていると,日本語で話しかけられました.
お? 日本人? と思って応えると中国人でした.

彼女(以下TNさん)は大学時代に日本語を専攻しており日本へ留学経験もあるとのこと.ものすごくきれいな日本語を話すので驚きました.
TNさんはいとこと友人と3人で旅行中でデチェン方面を車で目指しているそうです.TNさんといとこはクンミンに住んでいて,そこから車で来たんだとか.同じ雲南省の中ですが,シャングリラまで高速バスで向かうと12時間以上かかるはず.途中色々立ち寄っているとはいえ,遠い道のりを来たんだなぁ..

TNさんが夕飯に誘ってくれたので,ありがたく一緒に行くことにしたのでした.古城内の食堂で肉や野菜の炒め物を中心に注文.ご飯の代わりに粑粑を食べました.リージャンのそれより分厚くボリュームがあったのが印象的.
すごく美味い青菜炒めがありましたが,TNさんによるとこの季節しか食べられない物なんだそう.何という野菜か名前を聞いてみたのですが,みんな知らないとのこと.でもそういう類の物はたくさんあるようです.
こういう所はすばらしい食文化だなぁと思いますね.安全かどうかはさておき中国に来てから飯がとっても美味い.(まずパクチーが入ってる物が少ない!)
TNさんは日本留学時代に中華料理屋でバイトしていたことがあるそうでしたが,味がだいぶ違うと言っていました.確かに日本では食べないようなスパイスを入れていたり,山椒をよく使っているかもしれないですね.あと基本辛さと油ぽさは中国本土の物の方が相当きつい.
まあずっと東南アジアにいてパッタイとかに飽きてきていたので,中華料理は大変ありがたかったのでした.

食事中,明日の予定の話になり,どうやらTNさんたちはプーターソというシャングリラ近くの森林公園にいくとのこと.一緒に行く?といってくれたので,ありがたくOKしました.
実は,明日僕はチェックアウトして大理に向かう予定で,バスのチケット(100元)も持っていたのですが,たとえそれが無駄になっても彼女たちと森林公園に行った方が面白そうだと思い,おもわずOKしてしまったのでした.

TNさんは「食事を残さなきゃいけないマナーは昔の物で,残さず食べましょう」と言っていたのですが,みな食べきれず盛大に残してしまった..


夕飯のあと,宿に戻る車の中で大理で買ったというCDをかけてくれました.

 ダーリンダーリンダーリンダー ♪

とひたすら連呼する曲ですぐに覚えてしまったのでみんなで合唱しながら帰りました.大理で作られた曲らしく,大理に行くと町中でたくさん聞けるよと教えてくれました.こんなの町中でずっと流れたら心の病気になりそうだ・・・


***


宿に戻ると他の中国人たちも一緒になりトランプが始まったので,参加させてもらいました.宿にはもう1人外国人がいて彼も参加することに.彼はアメリカ人で上海に留学しているらしい.ビジネスを勉強していると言っていましたが,授業は全部英語で中国語はほとんど話せませんでした.

TNさんが日本語でルールを解説してくれ,僕もゲームに参加できました.中国人でも雲南以外から来た人はルールを知らなかったので,ローカルなゲームなのかもしれないです.


ルールは基本的には日本で言う大貧民(大富豪)と似ていましたが,ゲーム自体は似て非なる物でした.

3が一番弱く2が強い,手札が無くなった人から勝ち,という点は同じなのですが,基本的に常に階段縛り.ただし2はいつでも出せる,同じ数字三枚は最強で場がどんな状況でも出せる,など例外ルールがありました.最も大貧民と異なるのは配札は始め5枚だけで,場が流れる毎に全員山札から1枚ずつ引かなければいけない.ただし山札が無くなると,それ以降は引かなくて良い,というルールがあります.

これがくせ者で,大貧民のように最強カードを出して他の人が出せなくなって場が流れたところで,さらに他の強いカードを出して・・・というように「勝利の方程式」的な勝ちパターンを作ってあがることが初めは出来ないのです.(場が流れる毎に山札から引くため)
ただし,後半山札が無くなるとこれが出来るようになります.つまり山札がある状態と無くなった状態でゲームの局面がガラリと変わるわけです.

つまり山札がある状態のうちにいかに不要なカードを場に出し「最強パターン」を作っておくか,と言う戦略が鍵になってきます.強制的に何度も札を引かなければいけないので,どんなカードが来ても勝ちパターンを作れるよう受け入れを広くしておかなければいけません.逆に,初めの配札が勝敗を左右することがあまり無いのが特徴的.
実際山札がある状態であがれる人は少なく,山札が無くなった時点から勝負が始まります.しかし,その時点からパターンを考えても無理で,いかにそれまでに仕込みをしておいたかが問われるわけです..!

八切りや革命など複雑なルールがない分シンプルでしたが,意外と奥が深く盛り上がりました.ゲームが白熱してくると,山札からカードを引くことを忘れて勝ちパターンに入ろうとしてしまうことも多々あり,そのたびに「モーパイ!」と他の人に指摘されてカードを引かされ,しまった!と言う顔をしたりします.

唯一アメリカ人だけがゲームに全く付いてこれていませんでしたが,中国人はみな飲み込みが速く,良い勝負になっていました.
10人くらいでやってましたが下位3人は罰ゲームでスクワットするというルールになっていたのでした.何度もスクワットしていると高地だからかみんな息切れします.


ゲームは主にTNさんのいとこのLEさんが仕切っていました.LEさんは相当ひょうきんな人ですが,お茶に詳しいなど意外な一面もあり,セン茶(生茶)と古茶の違いやプーアル茶の値段について教えてくれたのでした.
中国語も色々教えてくれたのですが,特にvery very niceはシャンダナイスだ!と何度も教えてくれました.たぶん盛大ナイスということでしょうが,横で会話を聞いていたTNさんの表情から察するに,だいぶインフォーマルな表現のようです.


ただトランプをしてる中でひとつ残念だったのは,明日の森林公園行きがキャンセルとなったこと.既に森林公園に行ったと言う人から話を聞くことが出来たのですが,今の時期は花も咲いておらずあまり面白く無かった,ということでした.明日の天気予報も雨で,悪天候の中行くところでもない,ということでTNさん達は予定を前倒ししてデチェン方面に向かう事にしたのでした.僕は既に森林公園行きのために宿を1泊延長してしまっていましたが,まあ仕方ない.

異様な盛り上がりを見せたトランプも,0時過ぎた辺りで宿のオーナの鶴の一声で終了し各自眠りにつきはじめました.
んー 明日突如シャングリラでヒマな1日が出来てしまった.何しようかなぁ・・・ とか考えているうちに僕も眠りについていました.


***

あれ 旅行ブログなのに何でトランプのゲームの考察してるんだろう・・・
これだから嫌だね"理系"は.

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