2015年7月9日木曜日

安順 黄果樹 観瀑の旅

2015.07.09


昨日のエントリで盛大に「貴州入り!」とか書いておきながら貴州に入っていませんでしたが,今日こそ入ります.


朝,6時前.列車内が慌ただしくなり,車掌がアンシュンで降りる人を起こして周り始めました.雲南を初めて離れ,貴州はアンシュンに到着.




とにかく最初のミッションは宿を決めること.アンシュン周辺には目立ったスポットが2つあり,黄果樹の滝と,洞窟があります.
洞窟は天気に左右され無さそうなので,なるべく晴れの日に滝の方に行ってみたいと思っていました.
そして,今日は見事に晴れ.

しかし滝に行くためには宿を決め荷物を置かなければいけません.まだ朝6時半ですが開いている宿から順に聞いてみることにしました.シャングリラで調べたロンプラ情報では,客運南駅(南バスターミナル)から黄果樹などにバスが出ており便利そうだったので,南駅周辺で宿を探すことにしました.

・・・しかし,なかなか見つかりません.旅館自体はいつくもあり,既に受付が開いている場所もありましたが,身分証? と聞かれてパスポートを出すと断られる,というパターンがずっと続きました.
中国語マトモに話せてない時点で気づけよ!
手に持ってるパスポートを見た瞬間追い出されたところもありました.
うーむ・・・今まで順調だったのになぁ..ここに来て宿探しに苦戦.
100元以内で泊まれそうな所に絞って探していましたが,5件以上すでに断られ,時間も8時になろうとしていたので,心が折れてしまいました 笑
150元に閾値を緩め,安そうな「ホテル」にもアタック開始.

南駅に近そうな「報業賓館」に入ってみたときの事.受付で色んな中国語フレーズを書いたメモ用紙を見せながら「一晩いくら?」などと片言の中国語で聞いてみますが,面倒くさかったのか無視を決め込まれます.
腹立つなー と思ってこちらもずっと「単心房いくら?」「2晩泊まれる?」などと聞いていると,向こうも観念したのか,メモ用紙に 149元 と書いたのでした.

くっ・・・ こいつ俺の心が読めるんだろうか・・・!
このボロいホテルで149元は高い... でも条件内に入ってしまった...

結局面倒になったのもあったので149元でチェックインしました.

す,すげー!!! ホテルだー!!!


(チャイナ基準では)すごく綺麗なトイレとシャワー.


やったー!


今回泊まったホテル.外観はかなりボロイ.


さて,ロンプラの地図を頼りに南バスターミナルに来てみると・・・


ん? バスターミナル無い.
いや,安順→昆明とか,チケットオフィス,とか書いた名残はあるんだけど,普通の店になってる.
どうやら南バスターミナルは廃止になったようです.

まじかよ!
まさかのロンプラ情報が古かった...


バス停に行くと,「客運東駅」と「客運北駅」の2つの行き先が見える.一か八かで「北駅」に賭けてみることに.


ついた.


だいぶ寂れたバスターミナルだ.まずい...

チケット売り場のお姉さんに黄果樹,と聞いてみると,案の定メイヨー(没有).だめかぁ..
すると,奥からオバちゃんが出てきて,紙に「東バスターミナルに16路の路線バスに乗って向かってそこから行きなさい」と中国語で書いて渡してくれた.
ありがとう! 優しい.


・・・というわけで2分の1の賭けに負け,1時間以上ロスして東バスターミナルに到着.北とは違いだいぶデカイ.これだよこれ.


無事切符を買い,券に書いてあった21番乗り場に向かうと,行き先の違うバスが泊まっていた.途中で降りるのかなぁ,と思って聞いてみると,このバスじゃない,6番乗り場に行け,と言われる.
仕方なく行ってみると,「黄果樹専線」の文字が.これだー!
運転手に切符を見せると乗れ!と合図してくれたので,無事乗り込みました.


券に書いてある座席番号の箇所に,既に他の人が座っていたので,空いてる所に適当に座るパターンなのかなぁと適当に座っていましたが,時間がたつにつれ満席になり,ついに椅子の数より乗客の数が1人多い,という現象が発生.
てか俺の切符は10:45発,となっているが,まだ10:30にもかかわらずこのバス発車しようとしている.

あれ? これ俺が間違えて乗ってるんじゃね!?

・・・と中国語で言えなかったのでダマを決め込んでいると,あふれた1人は補助席に落ち着き,バスは出発.
途中検札があるのですが,それも難なく通過.
相変わらずテキトーで助かった..


50分くらいの快適なドライブのあと,バスは黄果樹に到着.


黄果樹は滝が有名ですが,実際には巨大な自然公園で山の中を歩く,と言うのがメインと考えて良さそうです.健脚でない人は十分に楽しめないかもしれません.少なくとも入場料180元(た,高い・・・)ぶん元取るにはね!

入場料だけでなく,さらなるボッタクリシステムとして「バス」があります.このバス50元(高杉)もしますが,実質必須です.
この公園の大きなスポットとして3カ所(陡坡塘,大瀑布,天星橋)あるのですが,全部見ようとすると歩きだけでは回れません.
最初僕はバス使わずに回ろうと思い歩いてみましたが,1日で回ろうとすると時間が足りなくなりそうだったので途中で50元買いました.特に天星橋が遠いのでここまで歩くと時間的(体力的にも)に厳しいです.3カ所のスポットそれぞれ自身がかなり広く,時間を使って歩く必要がありました.


チケット売り場でバスはいらないよ,と言ったら売り場のお姉さん(英語話せない)が一生懸命iPhone翻訳で「遠いからバス必要だよ」と言ってきました.
僕は冷たくもそれを「不要~」と断りましたが,お姉さんが正しいです.必要です.

ただ,チケット売り場から近い陡坡塘から大瀑布までは遊歩道が整備されており景色の綺麗な箇所を通るので,この区間だけは歩いた方が良いと思います.


陡坡塘の風景




陡坡塘から大瀑布(以下,滝)まで歩く道のり






中国人の方々は歩くのが嫌なのかツアーで時間ないのか,遊歩道で滝まで行く人はほぼいませんでした.自然の中をゆったり歩けます.


滝の上側から谷を下っていきます.




谷底まで降りてきた.ここは滝見のスポットで人たくさん.
まあ平日だからか言うほどたくさんはいなかったです.



滝の裏に入れるようなので,回ってみました.


滝裏への入り口
急に道が狭くなる上,みんなカメラ出すので,大渋滞.
まさにボトルネック!


よくわからんけど裏から撮ってます



滝を見た後はバス乗り場まで15分くらい山を登るのですが,エスカレータで登ることも出来ます.
もちろん有料です! 30元とかないわー


滝を見終わった頃ですでに15時頃だったので,歩いて天星橋に行くのを諦めバスで向かいました.
橋,とありますが実際には岩と洞窟です.


岩場




深い谷を渡る橋.怖い(チャイナだからね)



洞窟.
ホントはかなり広くてスゴイ洞窟なんだけど,悪趣味なライトアップのせいで何だかよく分からん写真になってるな.
普通に白で照らしてくれるだけで良いんだけど,この変な色の照明は何なんだろうか・・・



流れの速い川



最後のほうの区間で,ロープウェーに乗らないと出口に行けないような感じで地図に書いてあったので,どうしようかなーと思っていると,ロープウェーは何と10元!と安い(実際にはそんなに安くないけど,もう値段感覚が麻痺している)ので乗りました.
乗ってみた感想ですが,ちゃんと歩いて出口に行ける道も整備されており,そこまで長い距離でもなさそうなので歩いて行けば良いと思います.


こういうのを見てると,ちゃんと考えてるなーと思いますね.必須なバスは多少高くてもみんな仕方なく使うけど,このロープウェーみたいに高かったら歩くわー的な場所ではそれなりに値段を安くしてある.俺も30元とかだったら乗ってないしね.

帰りのバスは行きと同じくチケットオフィスから発車.僕の場合18時過ぎていたのでバスあるか不安でしたが,戻るとアンスン!と客を集めているバス運転手がまだいました.看板には19時まで,と書いてあったので少なくともそれまでにはチケットオフィスに戻った方が良さそうです.
僕のバスは19時ちょうどに発車しました.一応アンシュン行きのバスはまだ3台くらい止まっていましたが,19時以降それらのバスが出るかは不明です.



アンシュンに戻ってきた.
帰りは東バスターミナルではなく,市街地につけてくれます.
行きもそうしてくれればいいのに・・・


ホテル近くの食堂に入ってみた.


衛生的とは言えませんが,頼むとその場で作ってくれます.



夜のアンシュン



夜食



テレビを付けると,日本語が流れて来たので一瞬えっ!?と驚いたが,よく見るとただの抗日映画でした.
チャンネルを回すとナショナルジオグラフィックみたいなチャンネル(CCTV記録)で靖国神社のドキュメンタリをやっていました.
朝から今日は大変でしたが,やっぱりチャイナにいるんだなぁーて実感します.雲南は楽園過ぎました.クンミン→ダリ→リージェン→シャングリラ,と標高が上がる毎に別の国に自分がいるような,そんな隔世の感がありましたが,一気に現実に引き戻されてしまった気がします.

あぁ・・・ここは中国なんだ..


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