2015年7月11日土曜日

貴陽の絶望

2015.07.11


安顺 -> 深圳
Anshun -> Shenzhen



今日は列車3つをまたいでの移動日.

・・・と思ったら朝ctripからメールが.

「Ticket Unavailable」

な,なんだってー!!

意味不明・・・と思っていましたが,どうやら中国鉄道のオンライン予約システムは夜中停止しているらしく,ctripに夜中来たリクエストはキューでためておいて朝処理しているようでした.その間に無くなっていたってことだろうか.
誠にシランカッタ.
まあ昨日のうちに最終的なチケット引き替え番号を確認しないまま寝てしまったのも悪いんだけどね.でも通知きたの朝だからなぁ・・・

案の定残席を調べてみると,今日の便は23時過ぎにガンヅォ(広州)に着く物しか残ってない.これではシェンツェン(深セン)に辿り着けないじゃん.
ただ前回のクンミン→リージャンの時は当日になってキャンセル出たりしているので,可能性が無くはない.ただ駅に行けば行列で何度も問い合わせ出来るわけではないのでctirpを定期的にF5更新して席が空くのを待ってみることにしました.
10時頃になっても空かなかったらおとなしく23時着の新幹線でガンヅォで一泊しよう・・・

とりあえず昨日買ってまだ食ってなかったカップ麺をいただこう.



お味は・・・
あれ!? なかなかどうして,これがうまい.
まあ材料が何かはこの際突っ込みませんが,おいしくできてるじゃん.
これだけでもすごい進歩だわ.辛いけどね.

そうこうしているうちに,F5すると空席が.21頃着で何とかシェンツェン入りが今日できる便だ! ただ一等座(ファーストクラス)しか空いてない..
うーん..少し悩んだけど値段の差が60元(1200円)くらいしかない.じゃーいいや.
ということでctripで予約完了! ほどなくして引き替え番号もメールできました.

ネットのあるうちにと思い,急いでシェンツェンでの宿を予約し,慌ただしく準備をしてチェックアウトしアンシュン駅に向かいました.


またこの混雑かよ...
アンシュン駅では,アンシュン→グイヤンと,ガンヅォ→シェンツェンのの切符を購入予定でした.アンシュン→グイヤンの列車の出発時刻は12:32.現在11時.まあ30分くらい並んで余裕だろう・・・
と思っていたら全然列が進まない.どうやら「おひるごはん」のためにいくつかの窓口が閉まっているようです.
こんな行列できてるのに飯食ってる場合か!! てか飯食っても良いけど交代制にしろよ! 窓口閉めるなー!!

中国の国営の物って一事が万事こんな感じなんですよね.人民をいじめることしか考えてないのかな.ストレスがたまるようにしか設計されていない.

この窓口だって例えば,列を作るよう縦に柵が並んでます.つまり人民は進みの速そうな窓口を選んでそこに並ぶシステム.当然,遅い窓口早い窓口あり誰か1人でもスタックすると列が一切進まなくなるし,一方的に「おひるごはん」で突如窓口が閉まったりするわけです.我慢できなくなった人民は列を移動したり強引に割り込んでみたり,と言う結果に.
頭がちょっと良くないんだね.かわいそうに.
柵は縦じゃなくて横にジグザグにつくるんだよ.みどりの窓口を見てごらん! フォーク並びにすればいいんだよ!
これだけで人民のストレスが大幅に減る気がするんですが.
頭がちょっと良くないんだね.かわいそうに.

というか自動券売機とかネット販売をもっと「文明的」にすればよいのに.自動販売機はUnion Payしか使えず現金が使えない.二代身分証しか受け付けないので外人は使えない.ネット販売は手数料を取られるうえ,換票のために結局並ぶ羽目になる.
現金も使えるように自動券売機をもうちょっと開発すれば? ネット販売じゃなくて窓口販売の方に手数料設定すれば?
・・・と思うんですけどね.中国は新幹線を文明の象徴のように言ってますが全く文明的ではありません.この券売システムもそのひとつ.

てか日本もそうなんだけど,何で窓口と同じ事が自動券売機で出来るようにしないんでしょうか.みどりの窓口にも普通にマルス端末置いてくれるだけで良いのに! もうそれだけで良いんだよ!
日本では基本的にはいつも自動券売機使ってたけど,どうしても複雑な経路の切符を買うために窓口で買わないとならないことも多かったです.人間の窓口は本当に必要な,例えば払い戻しとかにもう特化して全部自動にするようにすればいいのに.
JR頑張って自動券売機に誘導してますが,買えない切符多すぎるんだよ! マルス桶-!!


***

11時に駅について,結局チケットが買えたのは12時10分を過ぎた頃.ふぅ危なかった...
12:32に間に合わん所だった.

実は今日のスケジュールは相当タイトなんです.

 安順   12:32
  ↓在来線
 貴陽   13:58
  (乗り換え)
 貴陽北 15:49
  ↓新幹線
 広州南 21:03
  (乗り換え)
 広州南 21:33
  ↓新幹線
 深圳北 22:10
  (乗り換え)
 深圳北 23:00頃 終電
  ↓地下鉄
 深圳市街


ひとつめの関門は貴陽→貴陽北の乗り換え.2時間あってなんでタイトなんだ!て思うかも知れませんが,これはかなりシビアです.大阪→新大阪みたいなぬるいもんじゃないはず.
グイヤン(貴陽)の事はよく知りませんが,地下鉄は無いみたいだし,どのバスに乗ればいいかもよく分からない.しかも貴陽北駅でチケット引き替えをしないとならない.
こういう貴陽→貴陽北みたいな,接続を全く意識してない所も文明的でない.

ふたつめの広州南.こちらは同じ駅で30分もあるのに! て感じだけど乗り換えできるか分らない.多分身分証チェックとか再度必要だから一旦駅の外出て荷物検査から全部やり直し.
こういうのも文明的でない.
(実際には広州南駅には乗換口があり少し時間短縮できそうでした.)

最後はシェンツェンに到着後,地下鉄に乗れるかがポイント.まあこれは大丈夫でしょう.
中国の列車はかなり時間に正確です.


文字ばっかりになってしまったので写真をどうぞ
アンシュンから二階建ての大きな列車に乗り込みます.
列車は少し遅れて12:50頃発車しました.



俺の席は二階だった.



巨大な貴陽駅に到着.さてこれからどうすればいいんだろう.




とりあえず駅出てバス会社に人っぽい人に聞いてみます.
アーリューホヮー と言っている.2,6,まではわかったけどホヮーて何だ!?


とりあえずジェスチャーされた方向に進むと,別のタクシーのオバちゃんみたいな人が声かけてきました.
とりあえず聞いてみると,アーパイリューシーイーといっている.261のようです.(ちなみに後で分ったことですが219路のバスの方が早いです.ただし貴陽北駅前に着くのではなく,駅から徒歩5分くらいの所にある「貴陽北(南)」というバカにしたような名前のバス停に着きます.)


あった.261バス停!


来たバスに乗り込み出発.この時点で14:30頃.あと1時間かー 微妙だな・・・


貴陽駅は261路バスの始点で,貴陽北駅はバスの終点.バスは市街地を抜けながらゆっくり進んでいく.
グイヤンは基本的に超開発中で色んな所を工事しているのですが,まだまだ未完成の箇所が多く,至る所で渋滞が起きバスもなかなか進まない.

途中何度もiPhoneで時間や現在値を確認し,相当焦りましたが,なんとか15:20頃に貴陽北駅に到着.ぎりぎりだ!!


うぉー! 窓口混んでる!!!
こんな不便な駅でチケット買うな-!!


係員の人にPick Up! No time!とお願いし何とか換えてもらうことに成功.

やった! ありがとう!! 優しいお姉さん!!


この時点で15:30.あと10分だ! うおー!!
人民の皆さんをかき分け,駅構内を猛ダッシュ.


駅の入り口で身分証と切符のチェックがある.
焦った表情で切符を係員のお姉さんに見せると,険しい表情で中国語で何か言っている.
いつもは話しかけられても何言ってるか分らない中国語ですが,皮肉にもこの時の中国語は良く聞き取れ,すぐ意味がわかりました.


「あなたの切符,明日の物よ」


ん? 聞き取り間違えかな.中国人が良くやるように アァン!? と聞き返してみると,丁寧にもう一度,


「切符,明日の物よ」


と言い直してくれた.はっきりと「明天」と言っている.
そんなはずはない.

切符をよく見てみると・・・


ん 7月12日? 今日は..11日!?



な,なんだってーーー!!


\(^o^)/



急いでctripから来たメールを確認しましたが,たしかに7-12と書いてありました.むむむ・・・ しばし言葉を失ってしまった.

F5アタックの途中で何かがおかしくなったのか,操作をミスしたのか今となっては分りませんが,最終的に7月12日の切符を取ってしまっていたようです.
真偽は分りませんが,多分決済直前の最終確認でも7-12と出ていたことでしょう.時間はすごく良くチェックした記憶があるけど,日付を確認した覚えは無い・・・.なんてこった...

今回ばかりはチャイナのせいではなく,自分のミスですね..

もちろん中国鉄道の列車本数が需要と全く見合ってないという,非文明的システムがいけないといえばそうなのですが,それは前回のクンミン→リージャン夜行列車で学んでいたはず.
やはり最終的に成功体験となってしまうと人間学習しないモンだな・・・

今回は本数も多いし,数日前確認した感じでは空席たくさんありそうだったので,大丈夫だろうと高をくくっていたらこんな事態に..
よく考えれば週末だし移動する人多いんだろうな・・・



とりあえず今できる最善の努力と言えば,今日発に変えてもらえるか交渉すること.
またもや30分近く並んで窓口で聞いてみますが,即答で没有.
明日午前は?と聞いて調べてもらうも,お前の切符が最早の路線だ,と片言英語で応えてくれました.
無いものは仕方ないので諦めて退散.

・・・しようと思ってよく考えると,今日発の広州南→深圳北の切符持ってるじゃないか!これは使えない.しかも明日,持ってる切符で貴陽北→広州南に行ったとしてもその先が無いではないか..

改めて別の窓口に並び,広州南→深圳北を明日のに変えてくれと文章で書いて渡しみましたが通じませんでした.簡単な話なのですが上手く通じていないようで係員が別の人呼んで,その人がさらに別の人呼んで・・・とやり始めます.
あまりに簡単なことが通じないので,僕も大声出すし,並んでる後ろの人も我慢できず割り込もうとしてくるので,対抗してこちらも腕でブロックしたりして,すごいチャイナな感じになってしまったのでした.
最終的に,時間かかりそうなので片言英語が少し話せるお姉さんと臨時窓口に移ってやり取りをすることになったのですが,ホントにちょっとしか英語話せなくて,彼女一生懸命iPhoneで翻訳してる・・・
とりあえず出発まで時間が十分にないので変更は出来ない,と言っているようです.今日の列車にしか変更できないらしい.
手数料かかっても良いのでキャンセルして再発券してくれればよいのですが,それを英語で言っても通じない・・・
こちらも頑張って退票&新票!とか適当に言ってみるがやはり通じない..

結局20分近く窓口で何だかんだやっていた挙げ句,ようやくキャンセル→新規発行で明日に切符に振り替えられました.
しかし,同じ時刻発の物はもう無く,22:30発という遅い物しかもう無かった..
この調子だとシェンツェン着は23時過ぎ.地下鉄は23時頃終電とのことなのでタッチの差で間に合わないな・・・ はぁ・・・
まあ振り返られただけ良いか・・・

ちなみに75元のチケットの払い戻しで15元くらい手数料取られました.20%のようだ.
まあ仕方ない.

一番痛手だったのが,シェンツェンで予約してた宿.直前のキャンセルなので全額チャージされそうだ・・・ その額2泊分150元.
あいたたたた・・・

夜遅くなりそうなので予約していましたが,やはり確実に到達できると言う確信が無い限り予約しちゃダメですね・・・ いや,朝の時点では確信があったんだけど.

いずれにせよグイヤンで今日は足止めとなり.
バスで市街地に戻ることに.

・・・て乗ったバス市街地と全然違うとこついた..郊外の超巨大バスターミナルだ・・・


市街行きのバスに乗り換えて再出発.朝の山手線並の混雑だ・・・


***

1時間近くして市街地に到着.
これから宿探しか・・・ この時点で既に19時.やばぃ・・・

バス停から安そうな宿に1つずつ当たりますが,パスポートを見せると断られる.またこのパターンだ・・・
泊めてくれそうだった旅館も160元という値段が高杉て諦めたのでした.

これはまたホテルしかないかなぁ・・・
と思っていると,ビルの上の方にある怪しげな宿を発見.
値段を聞くと90元.ちょっと高いけど諦めてOKしました.

さてここからが問題.身分証?と聞かれるので,パスポートを見せると「oh..」と言う表情.
でもこの宿は諦めずOKしてくれたのでした.ありがたい・・・

外国人を泊めると何が大変かというと,パソコンで宿泊者の個人情報をシステムに入力して登録しないとならないのです.人民は身分証からすぐに登録できるのですが,外国人は手入力しないとなりません.
ちなみに登録した情報は公安に送信されますが,ちゃんと登録してないと公安がお伺いに来て怒られたりします.ホテルに限らず友人宅などに泊まった場合も必ず公安に申告しないとなりません.オンラインシステムが無い場合は書類で届出するようです.めんどうなくにだ・・・

初めは宿のおじいちゃんが頑張ってパソコンと格闘していましたが,エラーメッセージが何やらでてイライラしている様子.俺が何度も「我可以輸入」と身振り手振りでやってると,ついに諦めて「お前入力しろ」となったのでした.
このパターンはダリでも経験済みで初めてではありません.
実際,入力自体はすごく簡単なんです.
しかし,彼らパスポートや海外旅行に縁のない人も多く,そもそも「パスポート番号」がどれかも分らない場合が多いという..
ミャンマービザのページを見て一生懸命入力しようとしていた人もいました.
まあ確かに「旅券番号」て中国語じゃ無いし「Passport No.」て英語分らない人が見てもアレだよなぁ・・


◆ 中国の旅館で宿泊者登録システムに入力する方法

入力する項目は以下の通り.

選択項目はそれぞれコンボボックスで選択できるようになっており,ピンインを入力すると候補を絞れるようになっている.

・国籍 = 日本 (RiBen)
・英文姓 = パスポートの名字
・英文名 = パスポートの名前
・生年月日
・身分証種類 = 普通护照 or 护照
・身分証号码 = (旅券番号)
・签证(ビザ)種類 =
    ビザ無し15日:无 or 免亦
    観光ビザ:旅游签证
・签证(ビザ)号码 = (ビザの番号.無い場合空欄)
・入境日
・出境日 (出国期限日かもしれない)
・入境場所 = 入国した場所のピンインを覚えておこう.場所の名前は入国スタンプを参照.

このくらいだった気がします.今思えばこれを紙に書いておくと楽だったね.
ダリのシステムと今回のシステム似てるようで微妙に違う気がしたけど気のせいかな.まあ多少↑のと異なることはあっても大筋同じはず.


・・・というわけで無事入力完了し,晴れてチェックイン.やったー!
OKしてくれた宿のおじいちゃんとおばあちゃん,ありがとー!
捨てる神あれば拾う神ありだね

意外と綺麗な部屋だ.


場末感漂う廊下


久々にシャワーとトイレが一体化してる.


グイヤンの夜.



今回泊めてくれた「富誠酒店」.どうもありがとう!




きょうのばんごはん

怪しげな,麺を売ってる店を発見.頼んでみる.


むむむ!! これはうまい!!


ちょっと辛いけど,日本で出せば絶対流行る.
感じとしては油そばやまぜそばに近いんだけど・・・
うーん 上手く表現できない..


また無駄遣いしちゃった・・・
夜はビールとポテチ.


1元のパンも買ってみたけどカビはえてるw
シールには昨日製造て書いてあるが・・・
絶対嘘だ.


・・・というわけで,タイトルには安順→深センとかいてありますが,嘘です 笑
実際にはグイヤンまでしかたどり着いていません.

明日こそ,間違って買った切符を使ってシェンツェンまで到達予定です.


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