2015年6月18日木曜日

ヘルファイアー・パス

บางกอก -> กาญจนบุรี
Bangkok -> Kanchanaburi

2015.06.18

バンコクに来たら前から行ってみたいところがありました.それがこの「ヘルファイアーパス」です.



端的に言うと,旧日本軍が欧米人捕虜と現地人をコキ使って作ったタイとビルマを結ぶ鉄道の廃線跡が見れるところです.詳細はGGってください.
オーストラリア政府が資金を出して設備の維持をしているそうです.どんなプロパガンダ施設なんでしょう!楽しみですね.

朝9時過ぎ,「ヘルファイアーパス」とタイ語で書いた紙を見せながら,バスターミナル内でバスを探します.



何人かに聞きましたがすぐ見つかりました.↓のバスです.8203番.


中はこんな感じ



9時半ごろ出発.
出発後しばらくすると山道へ.到着まで1~1.5時間の道のりです.




運賃は片道50バーツ.車掌も慣れた物で,ヘルファイアーパス近くで教えてくれました.



こんな山中にある.青い看板が入り口の目印.



のどかな牧場を抜け,しばらく歩くと博物館があります.こんな山中にある建物とは思えない超立派な資料館です.オーストラリアさんパネェ




なんと入館無料です!オーストラリアさんマジパネェ







充実した展示で大変面白い.

スピード!!


当初は順調だった工事も山越えの難所を迎えスケジュールに遅れが生じ始めました.さらにお上の意向で納期が前倒しとなります.過酷な労働で怪我や病気で戦力外となる人も続出し,納期達成がより厳しくなります.
困った旧日本軍が始めたのは「スピード作戦」.ノルマを倍増させ,現地の労働者を「好待遇な職場!」と騙して大量雇用します.それだけの人々に十分な食事や福祉を提供できるはずもなく,怪我や病気で死んでいく人が続出し,さらに現地労働者を増加させます..

あれ?何か現代でも聞いたことあるような話だな・・


資料館裏手の展望デッキからミャンマー側を一望.こんな所に路線を作るとか..日本のやりそうなことだ..



雨も上がってきたので実際に配線跡を歩いてみます.資料館の裏手から線路跡に入れます.






いわゆる「ヘルファイアーパス」は↓のことを言うようです.機械などは十分に与えられず手動で岩を掘り進めたと書かれていました.こんなもんどうやって手動で作ったんだ..








廃線跡はこの先もずっと続き,4kmほどまでは歩けるよう整備されているようです.「ツアー客はここで引き返してください」という看板を越え,少し奥まで進んでみました.






なんて単調な!


天気も悪いのと,石だらけで正に線路の上を歩いているかのようで歩きづらく,時間もなかったので途中で引き返しました.


オーストラリア人と中国人のツアー客は午後やってきましたが,路線バスで来た人はいないみたい.一人で帰りのバスを待ちます.本当にこんなとこにくるんだろうか..



バス停!? しょぼいけど屋根があるのがポイント.晴れてても突然雨降ったりするからね.当然時刻表とかはなし.



数分後普通にバス来ましたラッキー!

帰りは途中のNam Tokで降ろしてもらい,15時15分発の列車でカンチャナブリに戻ることにしました.



先ほどの鉄道は実は廃線になっているのは国境を越える山の部分だけで,Nam Tokからバンコク方面にかけては英国からタイ国鉄に渡り現在も現役で列車が走っています.途中旧日本軍がかけさせた橋なども渡りますが,この橋映画化されたこともあったそうで観光地化しています.


NamTokSaiYokNoi駅.現存してる線の終点ですが,今はここまで運用はされておらず,実際には1kmくらい隣のNam Tok駅が事実上の終点になってます.




ここの名物はなんと言っても滝!



Nam Tok駅まで歩きました.駅の窓口でチケット買えます.



15時15発ですが,15時25分頃入線.始発で遅れるってどういうことですかっ! て感じだけどこれも当たり前の光景.





荒涼とした土地を延々とすすんでいきます.観光客だけでなく,地元の学生などもたくさん利用していました.





とある駅でツアー客が大量に乗ってきました.どうやら橋を渡るようです.





普通に超ぼろい橋渡ってるんですけど!こえーよ!
ツアー客は橋を渡って10分後くらいの駅で全員降りていきました.


カンチャナブリに近づき,こちらは映画になったらしい有名な橋を渡ります.




観光客で超賑わってた.


カンチャナブリ駅に到着



時代を感じる設備



駅員さんがタブレット?みたいな物持ってる.
日本でも今でもあるのかなあ



駅の近くに広がる墓地.旧日本軍による鉄道事業で犠牲となった捕虜の方々を葬ってあるものです.





カンチャナブリ市街



セブンイレブンまた作るのかい!セブンはタイで本当にどこにでもある.日本よりも多い.数分歩けば別のセブンが..! というレベル.意味不明だけど心強い.肉まんとか売ってて便利.



というわけで今日は歴史のお勉強でした.日本で現代史,ていうとどうしても隣国に関連の深い話題が多くなってしまいますが,あったかどうかもよく分からない事象についてただただ暗記するよりは,こうやって実際に存在して残っている物から感じ取ることの方が遙かに意義深いですよね.たぶん.


きょうのばんごはん

明日は重要な移動日なので,おなかに優しいKFC 笑
健太さんマジ神っす



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