Kanchanaburi -> Dawei
2015.06.19
タイのカンチャナブリからミャンマーのダウェイまで,プーナムロン(พุน้ำร้อน/タイ側)とティーキー(သီးခီး/ミャンマー側)の国境を越え陸路で移動しました.英語の情報は複数ありましたが日本語は少ないような気がしたのでここにも書いておきます.
カンチャナブリでお世話になったカナーンゲストハウス.ドミトリーを一人で占有してました.客いないのかい
何かこう見ると病院みたいですね..
まあでも良い宿でした.シャワー水だけど.
チェックアウトし外を出ると良い天気.国境越えにはもったいない..
泊まっていた宿から歩いて1分の場所にあるカンチャナブリバスターミナル.鉄道駅からは歩いて20分くらいの所にあります.
バスターミナルに到着したのは9時半頃.というのも10時半に最初の国境行きバスが出る,という情報が海外サイトにあったためです.
全くもってどのバスか分からないので色々な人に聞きますが,人によって行ってることが全然違うという,あるあるな事態に..プーナムロンとタイ語で書いた紙を見せながら聞きましたが,人によってはこの椅子で待ってれば来る,とか,11時発だからあっちで待ってろ,とか様々.
そのうちに案内されたのは↓のマイクロバス.確かにプーナムロンと印刷はされていたのですが,,発車する気配なし.
参ったなーと歩いていると..見つけました!自力で発見しました!w
カンチャナブリ - プーナムロン,と大きく書いてあるバスを発見! タイ語は未だに意味不明ですが,このパターンマッチング能力は旅行で大変重要ですね.
皆さんこのバスですよ!惑わされないように!
念のため中にいた人に聞いてみると,その通りでした.よかったー..屋根のあるメインのプラットフォームには止まっておらず周囲の車置き場?に止まっていました.
時間がたつとそれなりに満員になり,10時27分くらいに出発.やっぱり10時半という情報が正しかった..てかまだ10時半じゃねーぞ! 時間より先に出るな-!
時間通り乗ろうと待っていたであろうオッサンが慌ててバスを追いかけてきたのでした..ほらイワンこっちゃ無い
街で国境に運ぶのであろう荷物を載せたりしながら,徐々に街を離れバスは進みます.
運賃は70バーツだった(はず).
途中,舗装工事中の箇所も.
しかし基本的には山道ですが道は良く舗装されておりスムースな場所が多かったです.
12時半.ちょうど出発から二時間後くらいに到着.取り立てて何もない寂しい場所です.
ビザランサービス,とか思いっきり書いてある店も.黙認なのかな
こちらタイ出国のイミグレーションオフィス.小さい!
タイ国内側から見ると左右2つの建物がありますが,左側通行になっています.つまり左側の建物が出国側,右側が入国側です.
出国手続きはここで行います.怒られなかったけど多分写真撮っちゃだめなので遠くから.
係員からは特に難しい質問をされることはありませんでしたが,タイにすぐ戻ってくるのか,を聞かれました.正直に「ミャンマー側へ抜けてDaweiへ向かう」と言うと,逆に不審そうな顔になり 本当か?どうやって行くのか? と聞かれたので,そこは適当に「車を予約してあって迎えに来てる」と答えておきました.
ここで出国する外人てほとんどがビザランなんだろうな..
無事出国スタンプが押されると,次はミャンマー入国・・とはならず,実はミャンマー側まで数kmの「無人地帯」があるのです.
さてどうしたものか..と思っているとイミグレからすぐの所に旅行会社(ビザランツアー会社)があり,そこには「Ticket to Dawei」の文字が! おお楽勝じゃないか!
旅行会社のオフィス
ツアー会社のオフィスから出てきた英語ぺらぺらの男性にDaweiに行きたいんだけど,というと800バーツだ,と言ってきます.ちょっと高いけど海外サイトの情報と一致した値段だったので,素直にOKしました.
すると,女性三人と一緒にマイクロバスに乗るよう促されます.彼女たちはビザランツアー参加者のようで,いったんミャンマー側に行きスタンプを押して戻ってくるようでした.僕は片道だけで,ミャンマー入国後は別の車に乗り換えてDaweiへ向かうと説明を受けました.
すぐに車は出発し,「無人地帯」をミャンマーへ向け走ります.最初は舗装された気持ちの良いドライブでしたが,国境を越えミャンマー側に入ったとたん未舗装に..経済力の差が分かり易すぎる..
ミャンマーのイミグレーションオフィス.右の大きな建物です.僕と運転手の二人で向かいます.運転手はビザランツアー客のパスポートを入国審査員に手渡し,審査員も慣れた手つきでパスポートに入出国のスタンプを押していきます.スゲービジネスだなこれは..
僕の方は日本から来た旅行者が珍しいのか,みんなでパスポートを見せ合いながらしゃべっていました.色んな国の入出国スタンプとか,インドやイランのビザを見ながら物珍しそうに眺めていました.
ひとしきり異国のパスポート鑑賞を楽しんだ後,大きな大福帳みたいな帳簿に僕のパスポート情報を書き写し,晴れてスタンプを押され入国となりました.
国境が開いてから1年半はたつと思うのですが全然慣れてない感じがスゴイ.てか今時アナログなのがスゴイ.
まあこれに限らずですがミャンマーはいたるところまだアナログです..
ティーキーの村?の様子
ビザランツアーの運転手は「ユー ウェイト ミニヴァン!」と言って立ち去りました.ミニバン,本当に来るんだろうか..
・・と思っていると,食堂の店主みたいな人が英語で話しかけてきて,ダウェイに行くのか,ならここで待ってろ,運転手と話してくる.と言うので,ありがたく食堂で座って待たせてもらうことに.
ミャンマー語字幕の洋画がテレビで流れてる..
俺の後ろで何人かのミャンマー人が一緒に見てます.ミニ映画館.
そうこうするうちに,店主が戻ってきてあの車だ,とトラックを指さしながら言ってきました.
いくら出すんだ,と聞いてくるので先ほど聞いた額の800バーツだ,と答えると,少し考えた後わかった,と言って交渉成立的な雰囲気になったのでした.
どうやら片言の英語から察するに,待っていたが今日はおまえ一人しかDaweiに行くヤツが現れなかった.本来これじゃ元取れないが仕方ない,でも代わりにエアコンつけなくても良いか? と言うようなことを聞いてきました.正直エアコン寒いのでいらないので,即OKし出発に.
Daweiへ続く長い道の始まり
出発してほどなくスコールが降ってきた.
僕と運転手の二人だけで何もない山の中をひたすら進んでいきます.普段はもっと現地人含め乗客はいるんだが,今月は少ないんだとか.雨期に入ったからじゃね?
道が舗装されておらずガタガタなので遊園地の乗り物に乗ってるみたい.よくこんな道運転できるな..
所々に民家があり集落が存在します.
歴史の教科書に出てきそうな,ワラと木の家もここでは未だ現役です.
途中,山道でいきなり車を止めてタイヤ交換し始めるハプニング?も..
タイヤ交換後しばらく快調でしたが,突如運転手は車を止め,「ソルジャー!アーミー!」と言う.情報では途中何カ所か軍による検問があったとのことなので,それかな..とパスポートを準備していたら・・
なんと兵士たちが乗り込んできました 笑
えぇええー あなた方の検問があるとは聞いてましたが直接乗り込んでくるとは聞いていませんよ!
下っ端の兵士たちは荷物を抱えながらトラックの荷台に乗り込み,司令官クラスの三人が僕の後ろの座席に乗り込みました.
座席が5人座れるトラックだったのですが,運転手と助手席の僕を前列に,3人の(多分)ミャンマー軍のオッサンが後列に.何とも異様な雰囲気で出発しました.
軍隊の皆さんは一言もしゃべらず,僕も怒られるといやなのであまり写真を撮ったり話したりするのをやめおとなしくしてました..
運転手だけが一人陽気に鼻歌を歌っていましたが..
緊張のドライブが数時間続いた後,兵士の皆さんはとある村の駐屯地?で降りていきました.
ふー助かった!
てか冷静に考えたら何で軍人がこんなぼろトラックで移動してるんだよ!あんたら車もってないんかい!
軍の施設も何というか,一言で言うとハリウッド映画に出てくる旧日本軍の前線基地みたいなレベル.うーむ..言葉にならない..
村を抜け再び雄大な自然の中を行く
ティーキー出発から約5時間後,ダウェイの街につきました.
いやー長かった!てか3時間以上は未舗装のゴツゴツとした山道で起伏やカーブも激しくずっとディズニーランドの何とかマウンテンに乗ってるみたいでした.
運転手にホテルを聞かれたので,入国審査用に調べておいたホテル「Shwe Moung Than Hotel」と答えると,そこの前につけてくれました.面倒なのでそのままチェックイン.
Dawei的にはかなりの高級ホテルなんでしょうきっと..
ヤモリはたくさんいるし,WiFiは調子悪いし,シャワーは水ですが.トイレも水洗だけど何か水が濁ってる..
まあそんなもんか.
こういうわけで無事国境越えミャンマーに入ることが出来ました.まだ同様のルートをたどる外国人は多くないようでしたが,現地で迎えてくれる方々も少しずつこなれてきていた印象です.ホテルの従業員も外人の応対に戸惑いながらも懸命に対応してくれました.
いやそんながんばらなくて良いから安くしてよ!
ミャンマーは宿泊費が高いのが痛い..
タイ→ミャンマー間は時差30分で,国境越えると30分ボーナスが受けられるような形ですが,それでも時間的にはギリギリ日没までにダウェイについた,という状態です.ホテルにチェックインできたのは18時過ぎでした.
カンチャナブリ10時半のバスを逃すと,その日はもうDaweiに辿り着くのが一気に難しくなると思います.プーナムロンに一応宿泊設備はあるそうですが,全く期待できません.
ビザランツアーの人もカンチャナブリから来るバスの時間にあわせ応対や配車をしているようでした.
きょうのばんごはん
カンチャナブリのコンビニで買っておいたパン
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