2015.09.09
朝食.宿のトルコ人のオッサンとNPさんが,スンニ派とシーア派のお祈りの文言の違いについて楽しそうにトルコ語で話しているのを横目で見ながら,ザ・トルコの朝飯!といった感じの食事をいただきます.
宿のオッサンに聞き,11時に宿の前を通るバスでアヴァノスからGöreme(Goreme/ギョレメ)に向かいます.ギョレメはカッパドキア中心にある町で,大半の観光客はギョレメにある「洞窟ホテル」に泊まることになります.
僕も例外に漏れず,ギョレメの洞窟ホステルに泊まろうと考えていましたが,今思えばこの判断は正解でした.通常他の観光客と同じ事をするのは好きじゃないですが,ギョレメは本当に良かった.
バスでギョレメへ.
しかしバスからの眺めが凄いな・・・ 一体何なんだここは..
NPさんが奇岩の中には,昔は人が住んでて窓やドアが残っている物がある,と教えてくれました.
確かによく見てみると,穴が窓のように開いた岩もたくさんありました.
ギョレメに到着.
ここギョレメは奇岩達のなかに町がある,といった雰囲気で,これまたナイス.
明日のバスチケットをまずは予約.ギョレメから直接トルコ内各地へバスが出ています.
宿に向かう
今回泊まった宿.一泊20TLという激安ホステルながら,所謂「洞窟ホテル」で,400年前に作られて部屋を今も使っている,といったものでした.ちなみに朝食付き.
こんな感じのホステルがギョレメには大量にあります.
***
さて,荷物を置いた所でカッパドキア南のカイマクルという町にある地下都市遺跡を見に行きます.
まずはバスターミナルからバスでネヴェシールへ.
ネヴェシールに到着.
ここのバス乗り場から,カイマクル行きのバスが出るのでそれに乗ります.
運ちゃんにUnderground cityと言っておけば,地下都市近くで降ろしてくれるはず.
カイマクル到着.
メイン通りのバス停から歩いてすぐの所に地下都市はありました.
入り口
中の様子
・・・意外と凄かった.
カイマクルの町並み
ここに来るときに降りたバス停から,再びバスでネヴェシールに戻ります.
ネヴェシールからは,ゼルヴェに向かおうと思っていました.ギョレメから北東に数km行った所にあるゼルヴェと呼ばれるエリアにはキノコのような形をした奇岩がたくさんあるというのです.
色んなバスに「Zelve?」と聞いて回ると,アヴァノス行きのバスでYesと言う返事が.
ただしこのバスだと途中2km程歩くと言われましたが,徒歩圏内なのでOKしました.
数十分後,ギョレメからアヴァノスまで北に延びる道の途中で,「ここで降りろ!」と降ろされました.
見ると東に道が分岐して延びており,歩いてゼルヴェに行けるようです.
多くの人は観光ツアーで回るのか,誰も歩いてませんでしたが,歩いていても絶景には事欠かない,すばらしい場所でした.
しばらく歩くと,変な形をした岩がニョキニョキと生えているのが見えてきました.
まあ! 何てきれいなチ○コなんでしょう!!
無数に生えるチ○コ岩(新小岩じゃないよ)をゆっくりと堪能.
これらのチ○コ岩は,昔は住居として使用されていたようで,窓やドアがついた部屋が存在します.
さてチ○コ岩密集地帯からさらに進むと,ゼルヴェの遺跡が見えてきます.Zelve Openair Museumという名前で管理されています.
こちらも昔住居として使用されていた,尖岩を大量に見ることが出来ます.
到着
中に入るには入場料を取られるので,どうしようかなーと思っていましたが,ギョレメ行きのバスが15分後くらいにくるとのことだったので,時間が足りず外から見るだけにしました.
***
ギョレメに戻ってきた.
ここからは,宿の人に教えてもらった「サンセット・ポイント」へ.
日の出や日没の時刻はとてもきれいな景色が見える,とのことで行ってみましたが,実際ギョレメの町やカッパドキアが一望できる大変すばらしい場所でした.
ギョレメ中心部から歩いて10分程度で行ける丘の上にあります.
サンセット・ポイントから眺める日没
日没を眺めていると,ひとりの日本人旅行客に遭遇(以下KAさん).
KAさんと今までの旅の話などをしつつ,景色の変化を楽しんでいました.
ギョレメの町は本当に幻想的.お祈りの音が流れてきたりもして,フンザを彷彿とさせますが,またそれとも少し違う.
カッパドキアってトルコの一大観光地で,実際世界中から大量の観光客が押し寄せていました.もの凄く観光開発されてはいるのですが,それでいて観光地特有の観光地臭さが余り無く,エリア全体が巨大なテーマパークのような,そんな雰囲気がありました.
もちろんそれは人工的な物ではなく自然発生的に生まれた物で,独特な地形とそこに点在する村々が絶妙にマッチした,とてもユニークな空間を作っています.
正直これだけ有名な場所なので,中国の巨大観光地!みたいなひどい場所を想像していたのですが,良い意味で期待を大幅に裏切るナイスな所でした.てかこれが中国の観光地だったら絶対自分たちで奇岩を増設したり洞窟を新しく掘ってホテルにしてみたり,色々やってただろうな..
それがないだけでも凄い.
・・・なんてすばらしい場所なんだ..
気づいたら昨日考えていた旅の退屈の話など全て忘れていました.
久々にエネルギーに満ちあふれている気がします.
***
KAさんと丘を下りながら夕飯をどうするか話していましたが,結果ビール飲みながらケバブサンドでも食うかという話になりました.
・・・!?
ビール!? ビール!!!
パキスタンで超高級ビールを飲んで以来,3週間以上ビールなんて物を口にしていませんでした..!
しかしトルコでは..! イスラム圏なのに..! 酒が飲める!!
酒が飲めるぞーー!!!!
聖水 エフェス
ケバブサンド
・・・うまい..うますぎる..
ビールってこんなにうまい飲み物だったのか..
世界一幸福な人間がいるとすれば.それは俺だね.
この世に生きる(世界の人口 - 1)人の全ての人類に私は言いたい.
ざまぁwwwwwwwwwwww
m9(^o^) m9(^o^) m9(^o^)
***
ビールを飲んでいると,日本人大学生の男の子が話しかけてきました(以下JUさん).
しばらく3人で話していましたが,KAさんは明日気球に乗るので早起きするというので解散することに.
僕はサンセットポイントから星空を見に行こうと思っていたので,JUさんを誘ってみると彼も一緒に行くことに.
今回3ヶ月以上も旅してきましたが,なかなか満天の星空! と言う物に出会ってませんでした.フンザでも満天の星空は見えましたが,町が明るいのか空気がたまたま澄んでいなかったのか,そこまでの物ではありませんでした.
道中で複数の人から「天の川が光って見える!」ような星空を見たという話を聞いているので,僕もそれを見たい!
再びサンセット・ポイントに上がります.
しかし・・・ やはり町が明るすぎるのか,天気の問題か,期待したような星空は全く見えませんでした..
星空を見ていると犬が2匹寄ってきて体中をなめ回したりされたので,早々に退散..
野良犬だと思っていましたが,JUさんの推測によると,人が遭難したときに手がかりとするための犬ではないか,と言ってました.確かに妙に人なつっこい気もする..なるほど鋭い..
そういうわけで,ギョレメの夜をそれなりに満喫したのでした.
明日は早起きして1日中カッパドキアを散策予定です.
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