Pisa -> Firenze
Pisa -> Florence
2015.09.23
今日はフィレンツェ行きの列車が10:43に出るため,それまでにピサ観光を済ませようと早起きして公園に向かったのでした.
ピサの斜陽.じゃなかった,斜塔.
・・・雨かよ.
イスタンブール以来の雨に合ったのでした.
ピサの斜塔には登ることが出来ます.
気になるチケットのお値段は・・・
え!? 18ユーロ(2525JPY)!?
高っ!! さすがに高すぎる!! 足下見過ぎ!!
そんなことしてると本気でピサの町自体が傾くぞ!
まあでも斜塔のために「わざわざ」ピサに寄ってるので登ります.
ただし行くとすぐ登れるわけではありません.同時に登れる人数が限られているため,30分おきに時刻指定されたチケットが枚数限定で売られていました.まあ今日は雨なので軒並み空き有りでしたが,混雑時はネットで事前予約してないと登れないんだとか.
僕は一番早い9時の回を選んで登りました.
入り口
中の様子
傾きを測る計測器が備え付けれらている
写真ではわかりずらいですかね・・・ 皆さん水平を保つように傾いて立ってます.
ちょっと傾いた螺旋状の階段を登っていきます.
僕のカメラ,ソニーのCyberShot HX50Vシリーズでは「水準器」を表示することが出来て水平を取りながら撮影可能なので,撮ってみました.
・・・傾きが全然分かりませんねw
頂上に着いた
雨に濡れて,下の大理石が非常に滑りやすい.傾いているので本当に滑りやすい!
今更ながらサンダルで来たことを後悔・・・
みなさん,雨の日の斜塔に登るときは本当に注意してください!w
頂上からの眺め.雨降ってていまひとつ.
鐘楼なので,もちろん鐘がついてます.
重力は正直ですね.
いつだって自然はまっすぐなのです.
螺旋階段を下っていると,上から足を滑らせたオッサンが落下してきました.
僕も巻き込まれて一緒に転倒・・・
イタタ・・・
正直普段なら何ともない転倒なのですが,今は肋骨を痛めている最中.
だいぶ痛みも和らいできたかな..という状況でしたが,一気にまた悪化してしまいました・・・
本当に滑りやすいので雨の日は注意ですね..
斜塔から出て聖堂に入ろうと思ったら,何と10時OPEN何だとか.こっちは列車の時間があるのに..
ただチケットに聖堂の代金も含まれているので,入り口で待って一番に入りました.
なかなかどうして綺麗で立派な聖堂でした.
正直ピサの斜塔よりすごくね!? て感じ.
まあでも化け物観光地をいくつも抱えるイタリア内にあって,やっぱこれだけじゃ客集まらないですものね.鐘楼が傾いてて良かったね.
ということで,ピサ観光はこれで終了です.正直半日で十分な場所なので,フィレンツェ観光のついでで訪れるのが正解でした.
再びピサ・サンロッソーレ駅からフィレンツェへ向かいます.
発車の時間が迫っていたため,駅の構内で再び転んでしまい,またも肋骨を痛めると同時に,今度は小指まで突き指してしまいました・・・
ブログを書いている現在,まだ左小指が腫れていて非常にいたいです.キーボードでAを押すのが難しく本当に辛い・・・
何て事だ・・・ 今日は本当についてないな・・・
それでも俺は!サンダルでフィレンツェまで行くんだ!
***
フィレンツェに到着.
正直フィレンツェには全く思い入れが無く,スルーする気満々だったのですが,道中の旅人達に聞いた話を総合し,イタリアはローマ・フィレンツェ・ヴェネツィアの3カ所に立ち寄ることにしたのでした.
また,大学時代の恩師M先生(日本人)がフィレンツェ出身と言うこともあり,そんな町を見てみたいと言う思いもありました.
フィレンツェも雨.というか豪雨.
とうてい動ける状況になく,というか雨が強すぎて宿にも行けない状況でした.
仕方ないので,超久しぶりに壊れたヴィトンの傘を取り出し,駅から見えるマクドナルドへ向かったのでした.
サンダルを履いていて,肋骨が痛いこともあり,なかなか思うように歩みが進まず.壊れたヴィトンの折りたたみ傘では雨をしのぐことも全く出来ず.本当にシャワーを浴びたようにずぶ濡れになりながらマクドナルドに入ったのでした.
さらに驚くべき事に,観光地フィレンツェの物価はスーパー高く,マクドナルドのビックマックが9ユーロ近く(約1200JPY)したのでした.
高い・・・ けどこの状況では何も出来ない・・・ マクドナルドはフリーWifiもあるしな..
仕方なく9ユーロ払ってビックマックを頼んだのでした.
何ということだ・・・今日は本当にひどい日だ・・・
肋骨と小指に激しい痛みを抱えながら,風邪引きそうな位にずぶ濡れになって,1200円のビックマックを食っている・・・
しかもフリーWifiは重くてまともに繋がらない..
何て惨めなのだ僕は・・・
何て・・・
美しい・・・
いやむしろ! これこそ「美しい」のではないか・・!!
おお!! 何と!! 僕は美しい!! 僕は今!世界で最も美しいのだ!!!
そのとき僕の中で.何かがはじけたのでした.
いや,正確に表現するのであれば.僕の中で何かがルネッサンスしたのでした.
***
不思議な衝動に駆られ,僕はマクドナルドを飛び出し,宿に向かいました.
・・・そして想像以上に美しいフィレンツェの町並みに,気づけば足並みもルネッサンスしていたのでした.
ローマのような堂々とした壮大さはありませんが,小さく可愛らしい,古いけど古臭くない,そんな歩いていて楽しくなるような町なのでした.
宿も可愛らしい.安宿だけどね.
さて雨も降っているので,まずは美術館を制覇することに.
とはいえ高い入場料を払っていくつも美術館を巡るわけにはいかないお財布事情なので,ここは最も有名なウフィツィ美術館に行くことにしたのでした.
雨なのでみんな美術館に集結! まあ仕方ないw
1時間以上並んでようやく入場.
ウフィツィに入ってまず感動したのは,美しい建物もそうなのですが,下の写真の「PHOTOS AND VIDEOS」という美術館の方針(2015年9月現在).
あまりにも素晴らしいポリシーなので,テキストでも掲載します.
* Photos and videos are permitted, but without the use of flash, lighting or tripod.
* Reproduction is permitted for study, research and the free expression of thought or creativity as well as foster knowledge of cultural heritage, but NOT for profit (whether direct or indirect).
* Any image published in any shape or form may be published only at low digital resolution.
* APPROPRIATE BEHAVIOUR IS REQUIRED AT ALL TIME AS A MARK OF RESPECT TO OTHER VISITORS.
何ということでしょう!
僕はこの旅行の中で,「写真撮影」について多く考える機会に恵まれたのでした.というのも,様々な観光地で,理由もよく分からないまま「撮影禁止」としている所が非常に多かったためです.
もちろん宗教施設(入場無料の物)については,その宗教の方針に従うべきで,それはまだ理解できます.しかし観光地の建物などで入場料も払っているのに撮影禁止などと言っている施設に関しては理解に苦みます.特に「美術品」と類される物が含まれる建物に多かった気がします.
ところが本場ヴァチカンでは礼拝時など以外撮影は自由で,美術館も礼拝堂を除き全て撮影自由なのでした.
そしてここ,世界でも5本の指に入るかも知れない美術館,ウフィツィでは明確に上のような方針で撮影が許可されていたのでした.
もちろん時代が進み,より高性能なカメラが現れるとまた別かも知れませんが,少なくとも2015年現在において,この方針は全ての立場の人にとって納得のいくポリシーなのではないでしょうか.
別に撮った写真でひと儲けしようなんて人はまずいなくて,多くの人が記念だったり,後から絵を思い出すために撮影しておくと言った程度の物なはず.
ただもちろんチャイナな感じになってしまうと鑑賞どころではないので,三脚やフラッシュ禁止を含め,他人の迷惑にならないように,というのは当然でしょう.
世界中の(特に美術品に類される物を含む)観光地はこれを見習うべきでしょう! ええそうすべきですとも!
***
美術館内部.
美しい廊下に,ローマ彫刻がずらりと並ぶ・・・ なんだこの贅沢な空間は..
本日の一枚
聖母は一体何を見ているのでしょう..
見られてる男の方も照れくさそうに上向いてるのが何とも言えません.
美しい部屋を進んでいきます.
人が群がってるなーと思ったら,ヴィーナスの誕生とラ・プリマヴィーラが見れる部屋でした.
これまた教科書で見たことあるシリーズですね.
おまえらボティッチェリの何を知ってるんだよ! 俺だって知らねーよ!
なんか怪しい女がカメハメ波出してる変な絵だなー,と見てたら,ダヴィンチの絵だそうです 笑
でもこれだけ大量の絵画がある中で,僕の目をとめる,てだけで相当凄いですね.さすが有名画家はそれだけのもの持ってるんですね.(上から目線)
こういう鮮やかで躍動感あふれる絵がやっぱり好きですね僕は.
↓のような,えっちな絵ももっと躍動感が欲しいですよね!
(有名な絵だそうです..失礼!)
しかしボティッチェリの何が素晴らしいのか僕にはよく分かりませんが,実際ヴィーナスの誕生を見ても何というか淡くくすんだ絵で,全く「誕生」な印象を受けませんでした.生気を感じない..
むしろお通夜でもやってるのか,てレベル.
まあそんなもんなんですかね.
***
美術館を出たら雨が上がっていたので,町を散策.
ダビデ像(これはレプリカで,本物は美術館の中にあります)
ドゥォーモ
美しすぎる大聖堂.こんなものが町中にポツンとあるとか・・・
川沿いに出た.
ポンテ・ヴェッキオ.え? これが橋!?
大変綺麗な橋でした.
橋の上の宝石屋街も,僕には全く縁のない店でしたが,良い雰囲気を出しています.
橋から川をのぞむ
美しい・・・ まるで絵画のようだ・・・
いや・・・ 実は僕は今絵画の中にいるのではないか..?
美術館に無数に飾られている,あの絵画の中の1つに.その中の世界に.僕は入り込んでしまったのではないか..!
フィレンツェという名の作品に,僕は迷い込んでしまったのではないか!!
おおお! 何て美しい..! これが数多くの巨匠を生み出した町フィレンツェか・・・
何て美しい..!
生きていて良かった..
生きているうちにこの町に来ることがで来て本当に良かった..
世の中にこんな美しい場所があるなんて・・・
ローマは美しい.でもフィレンツェはもっと美しい.
***
夜
きょうのばんごはん
あまり安い店がなかったので,思い切って普通にピッツァリアに入ってみました.
ビールとピザで12.5EUR(約1800JPY).高いけど美味い..
いつもの倍金出せばこんな良い思いが出来るのか・・・
まあでも毎日は無理だなこりゃ..
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