2015.08.07
今回泊まった宿のWifiが大変マトモ(Googleは繋がらないけどね)だったので,朝起きてブログ更新したり今後の旅程で巡る街の情報をダウンロードしたり色々とやっているとついつい10時頃に.うーむ・・・
とりあえずシーアンに来たらここ行くだろ的な場所として「兵馬俑」があります.何十年か前に出土した巨大な遺跡で今も発掘が継続しています.秦の時代の軍隊を表したとされる陶像などが多数出土しており,シーアンの代表的なスポットになっています.昨日宿のオッちゃんもNice Place! と言っていたので楽しみにしていました.
出発しようとすると宿の共有スペースにいたイタリア人が,兵馬俑への行き方を教えてくれました.彼によると入場料は150元! ということなので,一瞬行くのやめようかと思ったのですが,ここまで来て行かないのも負けた気がするし,もしかすると他の博物館全部入りで150元,遺跡単品なら100元,みたいな入場券があるかも,と期待してとりあえず行ってみることに.
(結論から言うと,そんなチケット当然ありませんでした!)
で,行き方ですがコレは簡単.西安駅前に行きます.
駅の周辺に「兵馬俑!」と叫んでるバスの車掌さんがいるので,それに乗ります.
以上です.
一応路線バスのようで914と書いてありました.車体は普通の観光バスです.念のため車掌に切符の値段を聞いてから乗ってください.僕の場合8元でした.
ついた.所要時間約1時間半.
バスの停まった場所から5分くらい歩くとチケット売り場があります.みんな兵馬俑に行くので後を付いて行けば簡単です.
僕の期待もむなしく「入場料 150元」でした.本気で高すぎる・・・ 単純に日本円で換算すると3000円! それでも恐ろしい高さですが,ペキンより若干安いシーアンの物価基準で考えるに,日本でいう9000円くらいの価値のある金額になります.とんでもなく高い・・・
まあそれだけの価値がある場所なら・・・ と思い期待して入ります.
見るところとしては大きく分けて4カ所あり,第1~3坑の3つの発掘現場と博物館です.
まずは第1坑から.
ふむ-.まあスゴイと言えばスゴイ.入場料を考えなければ結構スゴイ.
とにかく規模が巨大で大型体育館くらいの建物で発掘現場が覆われている.
そしてその巨大な遺跡を覆うごとく大量の人民が押し寄せている.. そのため大変暑い.
第2坑.こちらはまだ発掘途中だそうです.
長い歴史の中で壊れてしまった人形の数々. まあ逆にこうなるのが普通なのかもね.1坑のようにほぼそのままの状態で出土した方が奇跡かも.
第3坑.こちらは小さな区画で,部分的に良い状態で発掘されています.
博物館にも行きましたが,あまりに大量の人民が詰め込まれていて展示を見るどころではなかったので,早々と立ち去ってしまいました.
・・・というわけで以上です.
「ボッタクリだろ!!」
150元の価値はあったか? ありません.
まあ遺跡自体はスゴイし,初めてなのでそういう意味では行って良かったかも.発掘は現在進行中で行われているようですが,もう一度行きたいかと言われたら,まあ二度と行かないでしょうね..
35元とかに値下がりすれば,また行っても良いかなてレベルです.
帰りは行きバスが到着した場所にバスがたむろってて「シーアン!」と叫んでる車掌が例によっていましたのでそれに乗って帰りました.
行きと同じ路線バスですが,何と運賃は「10元」というのです.
マジカヨ!!
行きは8元だったじゃん!!
・・・こういう所が中国人の上手いところで感心してしまいました.ここまで来たら帰る手段は通常同じバスしかないので乗るより他ないわけです.ただそこで値段をつり上げて30元! とか言わないところが上手いわけです.10元,という微妙に往路よりは高いけど別にそのくらいは払うよ,てレベルの金額を言ってくるところが彼ららしい.
30元とか言われたら,乗り合いタクシーで帰るわ! 何て人もたくさんいるだろうしね.
本来はこの後シーアンの街を取り囲む城壁に登ってみようと思っていたのですが,当然有料で54元も取られます.さすがに150元も払っててこれ以上は・・・て気がしたのと,天気も曇ってきたし時間も17時になろうかという所だったのでやめました.
シーアンの街を散歩しながら夕飯.
***
既にチェックアウトはしてますが,預けていた荷物を受け取るために宿に戻ると,宿の人たちとイギリスから来たという客が夕飯食べてました.飯食った?ときかれたのでノー!と嘘つくと,食え食え! と振る舞ってくれました.肉と野菜の炒め物が4種類くらいあったのとパンを頂きました.デザートにクルミと飲み物もくれました.(無料!)
なんて素晴らしい方々なんでしょう・・・ ほんとありがたい.
それでも結局夕飯は最後余ってしまい捨ててました.
中国料理は残すのがマナー!なんて言われてますが,そもそも大量に作って出すので食べきれないという所もあります.また何人もで共有で食べるのが普通なので,どうしても1人でたくさん食べてると「こいつガッついてやがるなあ」と思われがちです.そのへんは日本の居酒屋でも同じ気がします.
ただ日本では「それがマナーだよ!」なんて言われなくても,みんな遠慮して自然とそうなってしまう,ということなんでしょうね.
宿のオバちゃんと娘さんは先週台湾旅行から帰ってきたばかりのようです.僕は台湾には行ったこと無かったので,いいなー! と言ってると,娘さんは「日本に本当に行きたいのー!」と行ってきます.
良くあるパターンですが,別に彼らが社交辞令で言ってるわけではなく,本当にそう思っている場合が多いようです.この娘さんも日本の場所の名前をたくさん知っていたし,旅行要件をとてもよく知ってました.彼女の友人が行ったらしい東京の写真を見せてくれたり,日本で食べたい物の話をしてくれました.
一番面白かったのは「ホワイトラバー」が食べたい,と言ってたことですかね.最初何それ!?と思いましたが写真を見せてもらうと,何てことはない「白い恋人」でしたw
中国から北海道に旅行来た人がオミヤゲで買って行って有名になったんでしょうか.もちろん彼女たちも北海道(ペイハイダオ)という地名を知ってました.
しかし結局はビザが取れない,残高証明が必要,というハードルで未だ日本旅行は実現してないようです.彼女はまだ大学生で,必要な10万元の残高証明は出すのは無理だ,と言ってました.ツアーで行くともう少し要件は簡単なようですが,「ツアーは嫌だ」と言ってました.そりゃゲストハウス経営とかしてくる位だから単独旅行したいよね..
大阪で中国人観光客をたくさん見た時,こいつらツアーで押し寄せてきて何が楽しいんだ!? て思ってましたが,理由は簡単で,単に日本政府がそうなるような入国要件にしているから,というだけでした.
ツアー旅行が好き or それで我慢できる人だけが日本に来ていて,そうでない人は単純に来てないだけなんでしょうね.
中国人観光客が大量に押し寄せて問題に,みたいな話も良くありますが,結局それってツアーで固まって1つの場所に来てるからじゃね? て思いますけどね.本当に中国人がみんな道頓堀でグリコのポーズしたいのか,て言われたらそうじゃないでしょう.
ただ実際オールフリーにしたらみんな何処行くんでしょう? やっぱり東京なのかなぁ.日本人が東京に行っても何も面白くないけど,外人が来たら楽しいだろうなー..
「日本人は中国にビザ無しで15日旅行出来るよ」といったら,それは知らなかった様子で本当に羨ましがっていました.うーむ,,心が痛い.
ちなみに宿のオッちゃんはパソコンで株取引の画面と睨めっこしています.オッちゃん中国語をピンインで入力することも出来ないくらいパソコン音痴なのですが,頑張って株取引をやっているようです.
中国バブルももう末期というか完全に終了しているはずなので,日本も中国人観光客が押し寄せて大変! みたいな心配はそろそろ不要になるかもね.
イギリス人が夜の散歩してくる!と言うと,みんなスリに気をつけて! と言ってました.どうやらシーアンは中国人の間では盗難が多い町として非常に有名だそうです.
シーアン・シーブスは有名なのよHAHAHA!と笑ってました.しらなかった..w これからシーアンに行く人はお気をつけて!
あ! 俺も今日大金パクられてたわ.兵馬俑に.
宿のオバちゃんは最後「記念に」と数珠をくれました.宿から出て駅へ向かう際,オッちゃんがわざわざ外に出てきてくれて見えなくなるまで見送ってくれました.
今回1泊しかしてないのに本当に良くしてくれました.どうもありがとう!
「Xi'an Hometown Hostel」という名前の宿です.
***
さて今日は夜行列車に乗りトルファンというウイグルの街を目指します.直通の列車もあるのですが,硬臥が取れなかったので,途中の宝鶏という駅で乗り換えをします.高速鉄道ではないので,さすがに座席では厳しいです.
西安宝鶏間は2時間足らずで到着し,夜中に列車を乗り換え,そこからは30時間近く掛けてトルファンへ移動になります.
改めて新幹線のありがたみを感じますね..
夜の西安駅
古くさい駅で良い味出してる.旅するなぁ-!て気分になりますね.
この列車でもトルファンに行けるのですが,今回は途中のバオジまで.
23:30,ほぼ定刻で列車は出発しました.
車内は超満員で無座の人多数.しかも無座の大半がウイグル人だった気がします.こんな所に情報格差が・・・ 廊下やデッキで寝てる人多数.
僕は幸い硬座にすわれましたが,結局2時間足らずで下車することになります.
・・・そして,明日は一日中寝台列車内で過ごすことになります.30時間も列車に乗るとか未知のゾーンだ・・・
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